東洋医学を学ぶ上で、必ず登場する基本概念のひとつが 「陰陽(いんよう)」 です。
陰陽とは何か
陰陽とは、自然界や人間の体のあらゆる現象を、二つの相対する側面に分けて理解する考え方です。
- 「陰」=静か・内側・冷たい・暗い・形を持つもの
- 「陽」=動き・外側・温かい・明るい・エネルギー的なもの
この二つは対立しているようでいて、実際には互いに補い合い、バランスをとりながら存在しています。
代表的な例
- 昼(陽)と夜(陰)
- 火(陽)と水(陰)
- 動く(陽)と休む(陰)
- 男性性(陽)と女性性(陰)
東洋医学では、人の体や病気の状態も「陰と陽のバランス」で説明することが多いです。
東洋医学における意味
人の健康は、この陰と陽のバランスが取れている状態と考えられます。
- 陽が過剰 → 熱っぽい、イライラ、不眠など
- 陰が不足 → 潤いが足りない、乾燥、体液の不足など
- 陰が過剰 → 冷え、倦怠感、むくみなど
つまり「陰陽の調和」が健康のカギなのです。
まとめ
「陰陽」とは、世界を二つの性質で捉え、そのバランスの崩れから体調や病気を理解しようとする東洋医学の基本概念。
単純に「陰=悪、陽=良い」という意味ではなく、どちらも必要で、互いに依存し合いながら存在しています。
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