開胸宣肺とは

【概要】
開胸宣肺とは、胸中の鬱滞を解消し、肺気の宣発・粛降機能を回復させる治法です。
胸部における気機の停滞や痰濁の蓄積、外邪の侵襲によって肺気の通達が妨げられた際に用いられます。


【治法の目的】
・胸中の閉塞を開き、気の流れを通す
・肺気を宣発させ、呼吸機能を回復する
・痰濁を除き、胸部鬱滞を解消する


【適用症状】
・胸のつかえ、胸中痞満、胸悶感
・息苦しさ、呼吸が浅い、呼吸困難感
・咳嗽、痰多・痰の切れにくさ
・溜息が多い、気鬱感、抑圧感


【代表的な薬物】
瓜蒌、薤白、厚朴、枳実、陳皮、半夏、蘇葉、桔梗、杏仁 など


【応用例】
・痰湿による胸部閉塞・息苦しさ
・気滞による胸悶・胸痛
・肺気不宣による咳嗽・胸塞感
・ストレス性胸部圧迫感

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