風水相搏(ふうすいそうはく)とは、風邪が体表に侵入し、肺の宣発機能を障害すると同時に、水液の運行が阻滞して体内に停滞し、両者が相互に影響し合うことで浮腫などを引き起こす病機を指します。
主に外感風邪と水湿停滞が結びついた状態です。
肺は宣発・粛降によって水道を通調しますが、風邪が侵入すると肺の宣発機能が失調し、水液の散布と排出がうまくいかなくなります。
その結果、水湿が体表や皮下に停滞し、浮腫が生じます。
風水相搏の特徴としては、次のような性質があります。
- 外感性(風邪の関与)
- 浮腫性(水液停滞)
- 急性発症
- 肺機能障害(宣発失調)
主な原因としては、次のようなものがあります。
- 風邪侵襲
- 衛気虚弱
- 発汗後の外感
- 水湿停滞の体質
主な症状としては、次のようなものがみられます。
- 顔面や眼瞼の浮腫(特に朝に目立つ)
- 全身の軽度浮腫
- 発熱・悪風
- 無汗または発汗異常
- 咳嗽・呼吸不利
- 尿量減少
脈の特徴としては、外感と水湿の影響を反映して次のような所見がみられることが多いです。
- 舌苔薄白
- 舌質やや胖
- 脈浮または浮滑
治法としては、風邪を除きつつ水液代謝を回復させることを目的として、次のような方法が用いられます。
- 解表祛風
- 宣肺利水
- 発汗利水
代表的な関連病証としては、次のようなものがあります。
- 風水
- 水腫
- 風寒外感
- 肺失宣発
のように風水相搏は、風邪による肺機能障害と水液停滞が相互に影響し合い、浮腫を中心とした症状を生じる病機です。
そのため治療では、単に水を抜くだけでなく、外邪を解しつつ肺の宣発機能を回復させることが重要とされます。
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