宗気(そうき) とは、東洋医学における気の分類のひとつで、胸中(胸郭の中)に集まり、呼吸と循環に関わる重要な気を指します。
「胸中の気」「大気と水穀の精微から生じる気」とも表現されます。
宗気の生成
- 後天の精: 脾胃で作られる「水穀の精微」
- 清気: 肺から取り入れる大気の清らかな気
これらが胸中で結合して生まれるのが「宗気」です。
つまり、飲食と呼吸という二大要素から作られる気です。
宗気の働き
- 呼吸を主る: 宗気は肺に作用して呼吸を調整する。
- 心を助ける: 宗気は心の拍動を推し進め、血脈を流す。
- 声を発する: 宗気は声の強さ・大きさ・張りに関わる。
宗気が不足すると
- 息切れ、呼吸が浅い
- 声が小さい、すぐにかすれる
- 動悸、胸のつかえ
- 倦怠感、活動力の低下
宗気を養うために
宗気は「肺」と「脾胃」の働きに密接に関わります。
呼吸を深める習慣、適度な運動、消化に良い食事が大切です。
漢方では 補中益気湯・生脈散 などが用いられることがあります。
まとめ
宗気とは、胸中に集まる気であり、呼吸や循環、声の発生に深く関わります。
肺と脾胃を健やかに保ち、飲食と呼吸を整えることが、宗気を養う鍵となります。
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