元気(げんき) とは、東洋医学において人体の生命活動を支える最も根本的なエネルギーを指します。
生命の源であり、成長・発育・活動・抵抗力など、すべての基本となる気です。
現代語で使う「元気」とも重なりますが、より深い医学的な意味があります。
元気の生成
- 先天の精: 両親から受け継いだ精気(腎に蓄えられる)
- 後天の精: 飲食物から得られる水穀の精微(脾胃で生成)
これらが合わさり、腎を中心にして生み出されるのが「元気」です。
つまり、先天と後天の両方に支えられて存在しています。
元気の働き
- 推動作用: 体の成長や臓腑の働きを推し進める。
- 温煦作用: 体を温め、新陳代謝を支える。
- 防御作用: 外邪を防ぎ、病気に抵抗する力を与える。
- 固摂作用: 汗や尿、血液などを適切に体内にとどめる。
元気が不足すると
- 疲れやすい、気力が出ない
- 風邪をひきやすい、病気にかかりやすい
- 体が冷えやすい
- 食欲不振、便通異常
元気を養うために
元気は「腎」と「脾胃」の働きに深く関わります。
そのため、十分な睡眠・規則正しい生活・栄養のある食事が不可欠です。
漢方では 人参・黄耆・山薬・大棗 など、補気・補腎の生薬が用いられることがあります。
まとめ
元気とは、生命の根本となるエネルギーであり、先天の精と後天の精の両方から生成されます。
元気を充実させることは、健康を維持する最重要ポイントです。
0 件のコメント:
コメントを投稿