女子胞(子宮)とは

「女子胞(じしほう/しきゅう)」 は、奇恒の腑のひとつに数えられ、女性の生理・妊娠・出産に深く関わる特別な器官です。
現代医学でいう子宮に相当しますが、東洋医学では腎や任脈・督脈と密接に連動する存在として理解されます。


女子胞とは何か

女性特有の器官であり、月経や妊娠、出産といった生殖機能を担います。
東洋医学では単なる生殖器官ではなく、全身の気血・腎精の充実度と関係する重要な腑とされます。


女子胞の主な働き

  • 月経をつかさどる:気血と腎精の状態を反映して周期的な月経が行われる
  • 妊娠を支える:受胎し、胎児を養い育む
  • 出産に関与する:妊娠の維持から出産に至るまで重要な役割を果たす

女子胞と臓腑・経脈の関係

女子胞は「腎」と特に関係が深く、腎の精が満ちてはじめて月経や妊娠が可能になるとされます。
また、「任脈」と「督脈」が女子胞をめぐり、女性の生殖機能を支えると説明されます。


女子胞の不調

  • 腎精不足 → 月経不順、不妊、発育不良
  • 気血不足 → 月経量が少ない、疲労感
  • 気滞や瘀血 → 生理痛、月経不順、経血に塊

まとめ

「女子胞」とは、奇恒の腑のひとつであり、女性の月経・妊娠・出産を支える重要な器官です。
腎や任脈・督脈とのつながりを持ち、全身の気血や精の状態を反映する存在とされています。

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