五臓のひとつである 「心(しん)」 は、血を巡らせるとともに、精神活動をつかさどる臓です。
心とは何か
東洋医学における心は、西洋医学の心臓だけを指すのではなく、「血液の循環」と「精神活動(意識・思考・感情)」の両方を担う存在と考えられています。
心の主な働き
- 血脈をつかさどる:血を全身に巡らせ、身体を養う
- 神を蔵する:意識・思考・感情など精神活動を統括する
- 顔にあらわれる:血色や表情に心の状態が反映される
- 舌に開竅する:舌の色・形・味覚は心の健康と関係する
心と感情
心は「喜」と深く結びついています。適度な喜びは心を養いますが、過度な喜びや興奮は心を乱す原因となります。
心の不調
- 心気虚(しんききょ):血の循環が弱まる → 動悸、息切れ、疲労感
- 心陰虚(しんいんきょ):潤い不足 → 不眠、夢が多い、ほてり、動悸
- 心火亢進(しんかこうしん):熱が過剰 → 顔の赤み、口の渇き、落ち着かない、不眠
まとめ
「心」とは、血液の循環と精神活動を統括する臓であり、感情や表情、睡眠などにも深く関わります。
その調和を保つことが、心身の健康を支える要となります。
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