六腑のひとつである 「大腸(だいちょう)」 は、不要となった水分や食物残渣を体外へ排出する役割を担う臓です。
大腸とは何か
東洋医学における大腸は、西洋医学の大腸と同様に排泄器官としての役割が中心ですが、水分調整や肺との関係を重視する点が特徴です。
大腸の主な働き
- 伝導作用:不要物を体外へ排泄する
- 水分の再吸収を行い、便を形成する
- 肺と協力して津液のバランスを整える
大腸と感情
大腸は「肺」と表裏の関係にあり、悲しみや憂いが長引くと肺だけでなく大腸の働きにも影響を与えるとされます。
大腸の不調
- 便秘:津液の不足や気の滞りによって起こる
- 下痢:脾や腎の虚弱、水分調整の乱れによる
- 大腸湿熱(だいちょうしつねつ):腹痛、下痢、粘液便、下痢と便秘の交互出現
まとめ
「大腸」とは、不要物を体外に排泄し、水分を調整する臓です。
肺と表裏の関係を持ち、呼吸や情緒の安定とも関わると考えられます。
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