六腑のひとつである 「膀胱(ぼうこう)」 は、水分を貯え、体外へ排泄する役割を担う臓です。
膀胱とは何か
東洋医学における膀胱は、西洋医学の膀胱と重なる部分が多いですが、水分代謝を全身で管理する「腎」との連携が特に強調されます。
膀胱の主な働き
- 貯尿作用:腎の働きによって送られてきた津液を蓄える
- 排泄作用:余分な水分を尿として体外に排出する
- 水分代謝の要:腎と協力し、全身の水のめぐりを調整する
膀胱と感情
膀胱は「腎」と表裏関係にあります。そのため、腎の状態や感情(恐れや不安)が膀胱の機能にも影響を及ぼすとされます。
膀胱の不調
- 小便不利(しょうべんふり):尿が出にくい、排尿困難
- 頻尿・夜間尿:腎陽虚や膀胱機能の低下
- 膀胱湿熱(ぼうこうしつねつ):排尿痛、尿の濁り、尿の切れが悪い
まとめ
「膀胱」とは、水分を一時的に貯え、体外へ排出する臓です。
腎との協力によって水分代謝を調整し、全身のバランスを保つ役割を果たします。
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