「髄(ずい)」 は、奇恒の腑のひとつに数えられ、骨や脳を満たし、身体の発育や生命活動を支える重要な存在です。
東洋医学では「腎に蔵される精」から生じるとされ、脳や骨と深く結びついています。
髄とは何か
西洋医学では骨髄や脊髄と近い概念に相当しますが、東洋医学ではより広く「脳・骨・脊髄を満たす精の産物」として捉えられます。
そのため、髄は「生命力の源」である腎精と強い関係を持ちます。
髄の主な働き
- 脳を養う:脳を満たし、精神活動を支える
- 骨を養う:骨を強くし、身体を支える
- 成長と発育:小児の発育、成人の体力維持に関わる
髄と腎の関係
「腎精が充実すれば髄が満ち、脳や骨が健やかになる」とされます。
逆に腎精が不足すると、髄も不足し、体力や知力の低下、発育の遅れが生じます。
髄の不調
- 髄海不足 → めまい、ふらつき、健忘、思考力の低下
- 骨の虚弱 → 腰や膝のだるさ、骨のもろさ
- 発育不良 → 子どもの成長・発達の遅れ
まとめ
「髄」とは、奇恒の腑のひとつであり、腎精から生じて脳や骨を養う存在です。
精神活動や骨格の健全さ、成長や発育を支える基盤であり、生命力そのものと深く結びついています。
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