骨とは

「骨(こつ)」 は、奇恒の腑のひとつに数えられ、身体を支えると同時に「髄を蔵する」という重要な役割を担います。
東洋医学では単なる骨格としての働きだけでなく、腎精や髄とのつながりを重視します。


骨とは何か

西洋医学では骨は体を支え、造血を行う器官ですが、東洋医学では「腎精が骨を養い、髄を生じる」という考え方が基本です。
つまり骨は腎の状態を反映する存在とされます。


骨の主な働き

  • 身体を支える:体の基盤として姿勢や運動を可能にする
  • 髄を蔵する:骨の中に髄を宿し、脳や全身の力を養う
  • 成長と発育:子どもの発育や成人の体力に深く関与する

骨と腎の関係

骨の強さは腎精の充実に左右されるとされます。
腎精が充実すれば骨は健やかで丈夫になり、腎精が不足すると骨はもろく、成長や発育にも支障をきたします。


骨の不調

  • 腎精不足 → 骨がもろい、腰や膝のだるさ、歯の弱り
  • 発育不良 → 子どもの身長や骨格の成長の遅れ
  • 加齢による虚弱 → 骨粗鬆、歩行困難

まとめ

「骨」とは、奇恒の腑のひとつであり、身体を支えるだけでなく「髄を蔵する」ことで生命力と直結しています。
腎精と深く関わり、成長・発育・老化の状態を反映する重要な存在です。

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