■ 概要
強筋活絡とは、筋を強化し、経絡の流れを促進することで、運動機能を回復・維持する治法である。
肝・腎の虚弱や気血不足、あるいは経絡の阻滞によって生じる筋力低下や拘縮、痛みなどに用いられる。
■ 主な適応症状
- 筋力低下・筋の萎縮
- 関節や筋のこわばり・拘縮
- しびれを伴う運動障害
- 慢性的な腰膝痛・四肢痛
- 疲労しやすく回復しにくい状態
■ 主な病機
中医学では「肝は筋を主る」「腎は骨を主る」とされ、肝血・腎精の不足や気血虚弱により、筋が十分に滋養されなくなる。
また、経絡に瘀血や湿邪が停滞すると、筋の伸縮が阻害される。
■ 配合される治法
- 補肝腎・養血柔筋
- 活血通絡
- 祛風除湿(外邪を伴う場合)
- 補気養血(全身虚弱)
- 舒筋止痛(疼痛が主症の場合)
■ 臨床でのポイント
強筋活絡は、虚実を併せ持つ病態に用いられることが多い。
急性期は通絡・活血を重視し、慢性期には肝腎を補い筋を養うことで再発を防ぐ。
過度な攻下を避け、補と通のバランスが重要である。
■ まとめ
強筋活絡は、筋を滋養しつつ経絡を通じ、運動機能と疼痛の双方を改善する治法である。
慢性運動器疾患や加齢性の筋骨格トラブルにおいて重要な治療概念である。
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