■ 概要
清肝利湿とは、肝にこもった熱を清し、同時に体内の湿邪を除去する治法である。
肝経に湿熱が停滞することで生じる炎症症状や分泌異常、下焦症状などを改善することを目的とする。
■ 主な適応症状
- 陰部のかゆみ・湿疹・分泌物増加
- 下腹部の重だるさ・不快感
- 口苦・目の充血・イライラ感
- 尿の濁り・排尿時不快感
- 舌紅・苔黄膩
■ 主な病機
情志失調や飲食不節、外感湿邪などにより、肝の疏泄機能が失調すると、気機が鬱滞し、湿と熱が結びついて肝経湿熱を形成する。
この状態では、熱は上炎し、湿は下流する傾向が強い。
■ 配合される治法
- 清熱解毒(炎症症状が強い場合)
- 利湿通淋(泌尿・下焦症状)
- 疏肝理気(気鬱を伴う場合)
- 清熱燥湿(湿熱が顕著な場合)
- 養陰柔肝(熱傷陰を伴う場合)
■ 臨床でのポイント
清肝利湿は実証・湿熱証に用いられる治法であり、虚証には慎重な判断が必要である。
長期化する場合は、肝気鬱結や脾虚による湿生にも目を向け、清瀉一辺倒にならないよう配慮する。
■ まとめ
清肝利湿は、肝経に停滞した湿熱を除去し、情志・下焦・皮膚症状を同時に整える治法である。
婦人科・皮膚科・泌尿器領域で重要な位置を占める治療概念である。
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