実邪充盛とは

実邪充盛(じつじゃじゅうせい)とは、風・寒・暑・湿・燥・火などの外邪や痰・湿・瘀血・食積などの病邪が体内に強く充満し、正気との抗争が激しくなっている実証の状態を指します。邪気の勢いが盛んで、体内の気血津液の運行が著しく阻害されることが特徴です。


主な原因
は、外感邪気の強い侵入、飲食不節による食積、情志失調による気滞化火、痰湿や瘀血の停滞などです。正気がまだ大きく衰えていない場合に起こりやすく、邪気と正気の激しい闘争がみられます。


主な症状
としては、高熱、強い疼痛、拒按、煩躁、便秘、腹満、痰多、呼吸促迫、尿短赤、舌質紅または暗紅、苔厚膩、脈実・滑・弦などがみられます。症状は一般に強く、急性で激しいのが特徴です。


病機のポイント
は、「邪気亢盛 → 気機阻滞 → 正邪抗争激化」にあります。すなわち、病邪が過剰に充満することで気血津液の流通が阻害され、実証特有の強い症状が現れます。


治法
は、祛邪瀉実が基本となります。具体的には、清熱瀉火・攻下通腑・理気散結・化痰利湿・活血祛瘀など、邪気の性質に応じた瀉法を用います。

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