胆鬱と胆気鬱結の違いとは

中医学の文献では「胆気鬱結」と「胆鬱」はほぼ同義として扱われることが多いです。
ただし、ニュアンスの違いがあります。

  • 胆気鬱結
    → 胆の「気」がスムーズに流れず、決断力低下や胸脇の張り、不眠などが出る。気滞を中心とした表現。

  • 胆鬱
    → 胆そのものの「疏泄・決断」の働きが滞る状態全般を指す。気の停滞に加え、痰や湿がからむケースもあり、やや広い意味。

つまり、「胆鬱」はより広義で、場合によっては痰湿・痰熱などの二次的病理が伴うこともあります。
臨床的には「胆鬱」といえば「胆気鬱結」を含む上位概念、と捉えてよいと思います。

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