【概要】
養陰清熱とは、陰液の不足によって生じた虚熱(虚火)を鎮め、体内の潤いと冷却機能を回復させる治法です。
陰が不足すると相対的に陽(熱)が強くなり、ほてり、口渇、乾燥、寝汗、五心煩熱などの症状が現れます。養陰しながら清熱することで、陰陽のバランスを整えます。
【作用】
- 陰液を補い、体内に潤いを与える
- 虚熱・内熱を鎮める
- 津液不足による乾燥症状を緩和する
- 体力の消耗を防ぎ、疲労を回復させる
【適応症状】
- 口渇・咽の乾燥
- ほてり(午後や夜間の潮熱)
- 寝汗・盗汗
- 皮膚や粘膜の乾燥
- めまい・動悸・疲労感
- 五心煩熱(手足と胸の熱感)
【用いられることの多い方剤(参考)】
- 滋陰降火湯(じいんこうかとう)
- 知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
- 清燥救肺湯(せいそうきゅうはいとう)
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
【併用されることの多い治法】
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