■ 概要
清利頭目とは、頭部および眼に上擾する熱邪・風邪・肝火・痰熱などを清し、
頭部を清爽にし、目の機能を回復させる治法である。
頭痛・眩暈・目の充血・疼痛・腫脹・視物不清など、
頭目に現れる清竅障害・熱証に対して用いられる。
■ 主な適応症状
- 頭痛・頭重感・頭のほてり
- 眩暈・ふらつき・のぼせ
- 目の充血・疼痛・腫脹・かゆみ
- 視界のかすみ・羞明・目の疲れ
- 口苦・口渇・煩躁を伴う場合
■ 主な病機
頭は「諸陽の会」、目は「肝の竅」とされ、
清陽の上昇と濁陰の下降が保たれてはじめて正常に機能する。
しかし、外感風熱・肝火上炎・痰熱内擾・湿熱上蒸などにより
清竅が阻まれると、頭目に熱・腫・痛・昏蒙といった症状が出現する。
清利頭目法は、これらの邪熱を除き、頭目の清明を回復させることを目的とする。
■ 配合される治法
- 疏風清熱(外感風熱による頭目症状)
- 清肝瀉火(肝火上炎・目赤腫痛)
- 清熱化痰(痰熱による頭重・眩暈)
- 利湿清熱(湿熱上蒸型)
- 養陰清熱(陰虚による目の乾燥・疲労)
■ 臨床でのポイント
清利頭目は実熱・風熱を主対象とする治法であり、
虚寒・気血不足による眩暈や視力低下には慎重な鑑別が必要である。
急性期は清熱・疏風を優先し、
慢性化する場合は肝血・腎精との関連も考慮する。
■ まとめ
清利頭目は、頭部と眼に上擾する邪熱や風熱を清し、
清竅を通じて頭の爽快感と視機能を回復させる治法である。
頭痛・眩暈・目赤腫痛などが熱性・実証であるかを見極めて用いることが要点となる。
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