通絡散結とは

通絡散結(つうらくさんけつ)とは、経絡の流れを通じさせ(通絡)、気血・痰・瘀血などの停滞によって生じたしこり・腫塊・結節を消散させる(散結)治法を指します。
主に、気滞・血瘀・痰凝などの「滞り」が長期に存在することで形成される、硬結・腫脹・疼痛・可動性低下などの病態に用いられます。

経絡は気血運行の通路であり、その閉塞は局所の栄養障害や疼痛の原因となります。通絡散結は、単に塊を消すだけでなく、「通じさせてから散らす」という流れを重視する点が特徴です。


■主な適応病態

  • 瘀血による腫塊・固定痛
  • 痰凝による硬結・リンパ腫脹
  • 外傷後の瘢痕・腫脹
  • 慢性の経絡閉阻による疼痛・しびれ
  • 乳癖・瘰癧・結節性病変


■主な症状の特徴

  • 触れると硬い腫塊・しこり
  • 固定性の刺痛・圧痛
  • 局所の冷えまたは紫暗色
  • 可動性の低い結節
  • 慢性経過


■代表的な配合生薬の働き

  • 活血化瘀薬:瘀血を去り結塊を崩す
  • 理気薬:気滞を解き散結を助ける
  • 化痰薬:痰凝による硬結を軟化させる
  • 通絡薬:経絡閉塞を開く


■類似治法との違い

  • 散結消腫:主に急性の腫脹に用いる
  • 活血化瘀:血瘀中心で結塊は必須ではない
  • 軟堅散結:特に硬い塊を軟化することを重視


■まとめ

通絡散結は、「経絡閉塞+結塊形成」という病態に対する治法であり、通じさせる → 停滞を解く → 塊を散らすという段階的アプローチを特徴とします。
慢性のしこり・固定痛・硬結病変において重要な治療原則となります。

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