瀉肝とは

瀉肝(しゃかん)とは、肝に亢進した実熱肝火を瀉し、過剰な上昇・興奮状態を鎮める治法を指します。
肝は疏泄を司り、気機の調整や情志活動に深く関与していますが、ストレスや情志の抑うつ、外邪の影響などにより肝気が鬱滞し、やがて化火すると肝火上炎の状態となります。
この肝火は上部に炎上しやすく、頭部・顔面・精神面にさまざまな症状を引き起こします。

瀉肝は、肝火を抑え、過剰な疏泄や上昇を鎮めることで、気機と情志のバランスを整えることを目的とする治法です。
清肝と近い概念ですが、瀉肝はより「実を瀉す」作用が強く、実証・亢進状態に対して用いられる点に特徴があります。

主な適応病証
肝火上炎
・肝熱実証
・肝陽化火(実証寄り)
情志鬱結による化火

主な症状
激しい頭痛、めまい、目の充血、口苦、怒りやすい、不眠、耳鳴り、顔面紅潮、便秘など。

治法の目的
肝火を瀉す
・上炎を鎮める
・気機の過剰な上昇を抑える
・情志の安定を図る

代表的な配穴例
太衝行間曲池風池陽陵泉肝兪など。

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