補益心脾(ほえきしんぴ)とは、不足した心血と脾気を補い、精神活動と消化吸収機能の双方を回復させる治法を指します。
心は血を主り神志を蔵し、脾は気血の生化を担うため、この両者は「気血生成と精神安定」において密接に関係しています。
脾気虚により血の生成が不足すると心血虚となり、さらに心血虚は神志の失調を引き起こすという相互関係があります。
補益心脾は、脾を補って気血の生成を促しつつ、心血を養って精神を安定させることを目的とする治法です。
特に、過労や思慮過度、慢性疲労などによって生じる心脾両虚の状態に対して重要な治療法です。
主な適応病証
・心脾両虚
・気血両虚(心脾に関連するもの)
・思慮過度による消耗
・慢性疲労による精神不安定
主な症状
不眠、健忘、動悸、不安感、食欲不振、倦怠感、顔色不良、軟便など。
治法の目的
・心血を補う
・脾気を補い、気血生成を促進する
・精神活動(神志)を安定させる
・全身の虚弱状態を改善する
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