石淋とは

石淋(せきりん)とは、尿路内に結石が形成されることで排尿時の疼痛や排尿困難、血尿などを呈する淋証の一種を指します。
東洋医学では、湿熱や砂石が膀胱内に停滞して凝結することで結石が形成され、これが尿道を刺激・閉塞することで排尿障害や激しい疼痛が生じると考えられています。

石淋は淋証の中でも特に疼痛が強く、尿路に石状の物質が存在することが特徴です。
現代医学の尿路結石(腎結石・尿管結石・膀胱結石など)と概念的に近い病証とされています。

主な原因としては、次のようなものがあります。

  • 湿熱下注(膀胱に湿熱が停滞)
  • 水液代謝の失調
  • 飲水不足
  • 長期の湿熱停滞
  • 砂石の凝結

主な症状としては、次のようなものがみられます。

  • 排尿時の激しい疼痛
  • 排尿困難
  • 尿の途絶・滴瀝
  • 血尿
  • 腰腹部の疼痛
  • 尿中に砂状の物質が混じる

舌脈の特徴としては、次のような所見がみられることが多いです。

  • 舌苔黄膩
  • 脈滑数または脈弦数

治法としては、湿熱を清し結石を排出させることを目的として、次のような方法が用いられます。

代表的な関連病証としては、次のようなものがあります。

  • 熱淋
  • 血淋
  • 膏淋
  • 気淋
  • 労淋

このように石淋は、湿熱や砂石の凝結によって尿路に結石が形成されることで発生する淋証です。
そのため治療では、単に疼痛を抑えるだけでなく、湿熱を除き尿路を通利させ、結石の排出を促すことが重要とされます。

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