痰核とは

痰核(たんかく)とは、体内で生成された痰濁が局所に凝結し、結節や腫塊として触知される病証を指します。
痰は本来、体内の水液代謝の異常によって生じる病理産物ですが、これが経絡や局所に停滞して凝集すると、硬いしこりとして現れます。これを痰核と呼びます。

痰核は主に頸部や顎下部に生じることが多く、触れると丸く弾力があり、痛みが少なく、可動性をもつことが特徴です。
特に痰湿体質や肝気鬱結などが背景にあると、痰が凝結しやすくなります。

主な原因としては、次のようなものがあります。

主な症状としては、次のようなものがみられます。

  • 頸部・顎下部などの結節
  • 弾力のあるしこり
  • 圧痛が少ない
  • ゆっくりとした増大
  • 体質的な痰湿症状(痰が多い・体が重いなど)

舌脈の特徴としては、次のような所見がみられることが多いです。

  • 舌苔厚膩
  • 脈滑

治法としては、痰を化し結を散じることを目的として、次のような方法が用いられます。

代表的な関連病証としては、次のようなものがあります。

このように痰核は、痰濁が局所に凝結して腫塊を形成する病証であり、痰湿体質や気滞などが背景にあることが多いとされています。
そのため治療では、単に局所のしこりを散らすだけでなく、体内の痰湿を除き気機を調えることが重要とされます。

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