散寒温経(さんかんおんけい)とは、経絡や胞宮に侵入した寒邪を散らし、経脈を温めて気血の流れを回復させる治法を指します。
寒は収引・凝滞の性質を持ち、特に経脈や衝任脈に侵入すると、気血の運行が阻害され、月経異常や疼痛を引き起こします。
とくに女性では、寒邪が胞宮に及ぶことで「寒凝血滞」となり、月経痛や月経不順、不妊などの原因となります。
散寒温経は、寒を除去しつつ経脈を温め、気血の巡りを回復させることを目的とする治法です。
単なる温補ではなく、経絡の通暢と血行の改善を重視する点が特徴であり、寒による閉塞・停滞の解除に用いられます。
主な適応病証
・寒凝血瘀
・寒邪客絡(経脈に及ぶもの)
・胞宮寒冷
・衝任虚寒
・寒湿による月経異常
主な症状
月経痛(冷えで悪化・温めると軽減)、月経遅延、経血暗色・血塊、下腹部の冷痛、四肢の冷え、不妊など。
治法の目的
・寒邪を散らす
・経脈を温める
・気血の流れを改善する
・月経および生殖機能を正常化する
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