血虚秘とは

血虚秘(けっきょひ)とは、血の不足によって腸が十分に滋養・潤養されず、便が乾燥して排出されにくくなることで生じる便秘の病機を指します。
血は本来、全身を滋養し潤す作用を持ちますが、血虚になると腸の潤いが失われ、便が乾燥しやすくなります。

特に脾胃虚弱による血の生化不足や、出血・慢性疾患などによる血の消耗が背景となることが多く、女性や高齢者にみられやすい病機です。
また、血虚は気の運行にも影響を与えるため、軽度の気滞を伴うこともあります。

主な原因としては、次のようなものがあります。

  • 出血(月経過多・慢性出血など)
  • 脾胃虚弱(血の生化不足)
  • 慢性疾患による消耗
  • 加齢

主な症状としては、次のようなものがみられます。

  • 便秘(乾燥便・兎糞状便)
  • 排便困難
  • 顔色蒼白または萎黄
  • めまい・立ちくらみ
  • 動悸
  • 不眠

舌脈の特徴としては、次のような所見がみられることが多いです。

  • 舌質淡
  • 脈細

治法としては、血を補い腸を潤すことを目的として、次のような方法が用いられます。

  • 養血潤腸
  • 補血通便
  • 益気養血(気虚を伴う場合)

代表的な関連病証としては、次のようなものがあります。

このように血虚秘は、血の不足によって腸の潤いが失われ、便が乾燥して排出困難となる便秘の病機です。
そのため治療では、単に便を出すのではなく、血を補って腸を潤すことが重要とされます。

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