温通散寒(おんつうさんかん)とは、体内に侵入または内生した寒邪を温めて散らし、気血の流れを通暢させる治法を指します。
寒は収引・凝滞の性質を持ち、これが経絡や臓腑に停滞すると、気血の運行が阻害され、疼痛や機能低下を引き起こします。
特に寒邪は「不通則痛(通ぜざれば則ち痛む)」の状態を生じやすく、冷えによる痛みやこわばりの原因となります。
温通散寒は、温めることで寒邪を除去し、同時に気血の流れを回復させることを目的とする治法です。
単なる温補ではなく、通す作用を重視する点が特徴であり、寒による停滞や閉塞を改善するために用いられます。
主な適応病証
・寒凝気滞
・寒凝血瘀
・寒邪客絡
・寒湿痺証
・虚寒による疼痛
主な症状
冷痛(温めると軽減)、四肢の冷え、関節痛、腹痛、月経痛(冷えによるもの)、しびれ、運動制限など。
治法の目的
・寒邪を散らす
・体を温める
・気血の流れを改善する
・疼痛や拘縮を緩和する
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