養肝補血(ようかんほけつ)とは、肝血の不足を補い、肝の蔵血・疏泄・滋養機能を回復させる治法を指します。
血虚を主体とする肝の失調に対する基本治法です。
主な適応病態
・めまい・立ちくらみ
・目のかすみ・乾燥感
・筋のひきつり・しびれ
・爪の脆弱・顔色不良
・不眠・夢多
・月経量少・無月経
・舌淡・脈細
病機のポイント
過労・慢性病・出血・脾虚など
↓
血の生成不足・消耗
↓
肝血不足
↓
筋脈・目・精神の滋養失調
治法の特徴
養肝補血は、
・血を補って肝に充養する
・筋・目・精神の滋養を回復する
・疏泄機能を正常化する
という「補血+肝機能調整」の作用を持ちます。
代表的な治法の組み合わせ
・陰虚併存 → 滋陰養肝
・気血両虚 → 益気養血
・肝風内動 → 養血熄風
・血虚不眠 → 養血安神
代表的な方剤例
・四物湯
・当帰補血湯
・補肝湯
・逍遙散(血虚型)
補足ポイント
肝は「血を蔵し筋を主る」ため、肝血不足では視覚症状・筋症状・月経異常が同時に現れやすいのが特徴です。
養肝補血は、婦人科・眼科・神経症状の基礎治療として非常に重要な治法です。
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