湯液とは

湯液(とうえき) とは、いわゆる 漢方薬(かんぽうやく) を用いた東洋医学の治療法です。
複数の生薬(しょうやく)を組み合わせて「方剤(ほうざい)」を作り、体質や病状に合わせて服用することで、体内のバランスを整えます。


湯液の基本

湯液の考え方は「弁証論治(べんしょうろんち)」に基づいています。
病気の原因や体質を分析し、その人に最も合った方剤を選ぶことが特徴です。


生薬とは

生薬とは、植物(根・葉・実)、鉱物、動物由来の自然素材を加工したものです。
それぞれに「寒・熱・温・涼」の性質や、「酸・苦・甘・辛・鹹(しおからい)」の五味があり、組み合わせによって効果を発揮します。


代表的な方剤の例

  • 補益薬: 体力や気血を補う(例:人参湯、四君子湯)
  • 清熱薬: 熱や炎症を鎮める(例:白虎湯、黄連解毒湯)
  • 理気薬: 気の流れを整える(例:半夏厚朴湯)
  • 活血薬: 血行を促す(例:桂枝茯苓丸)

湯液の特徴

  • 体質や症状に合わせたオーダーメイド治療が可能
  • 症状の原因にアプローチし、根本改善を目指す
  • 西洋医学の薬と併用されることも多い

まとめ

湯液は、自然由来の生薬を組み合わせて用いる東洋医学の柱のひとつです。
単に症状を抑えるのではなく、体全体のバランスを整え、根本から健康を回復させることを目的としています。

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