調補心肺とは

調補心肺(ちょうほしんぱい)とは、心と肺の機能を調和しつつ補益し、気血の生成・循環と精神活動を安定させる治法を指します。
主に心肺両虚による呼吸・循環・精神失調に用いられます。


主な適応病態
・動悸・息切れ
・疲労しやすい・無力感
・自汗・息短
・不眠・不安・健忘
・顔色不良
・舌淡・脈虚弱


病機のポイント
慢性病・過労・加齢・久咳など

肺気不足+心気血不足

宗気不足・心神失養

呼吸機能低下と精神不安が出現


治法の特徴
調補心肺は、
・肺気を補い呼吸機能を整える
・心気・心血を補い神志を安定させる
・宗気を充実させる
という「補気+養心+調呼吸循環」の総合作用を持ちます。


代表的な治法の組み合わせ
・気虚主体 → 益気補肺
・血虚併存 → 養血安神
・陰虚併存 → 養陰潤肺
・痰阻併存 → 化痰寧心


代表的な方剤例
・炙甘草湯
・生脈散
帰脾湯
・養心湯


補足ポイント
心肺はともに宗気の形成に関与するため、両者の虚損では呼吸・循環・精神症状が同時に現れやすいのが特徴です。
調補心肺は、慢性消耗状態・虚弱体質・回復期の基本治法として重要です。

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