調肺(ちょうはい)とは、肺の宣発・粛降機能を調整し、呼吸・気機・水液代謝のバランスを整える治法を指します。
肺は「気を主る」臓であり、清気を取り入れて全身に気を巡らせるとともに、宣発(外へ発散)と粛降(下へ降ろす)という相反する働きを通じて機能の調和を保っています。
このバランスが崩れると、気機の失調や水液代謝異常が生じ、呼吸器症状や全身の不調につながります。
調肺は、肺の機能を過不足なく整え、宣発と粛降のバランスを回復させることを目的とする治法です。
単なる補肺・清肺・宣肺などとは異なり、虚実・寒熱の偏りに応じて調整する「中庸的」な治法であり、幅広い肺の機能失調に応用されます。
主な適応病証
・肺気失調
・宣発失調
・粛降失調
・肺気上逆
・肺の虚実錯雑状態
主な症状
咳嗽、呼吸不調、息苦しさ、痰の異常(多い・出にくい)、鼻閉、自汗または無汗、浮腫など。
治法の目的
・肺の宣発・粛降機能を調整する
・気機の流れを正常化する
・呼吸機能を整える
・水液代謝を改善する
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