湿熱発肌とは

■ 概要

湿熱邪が肌表に鬱滞し、肌膚に発疹・腫脹・瘙痒などの症状を引き起こす状態。
湿と熱が結びつくことで病勢が長引きやすく、滲出液・黄水・粘着性の痂皮などを伴うことが多い。


■ 主な症状

  • 皮膚の紅腫、熱感、瘙痒
  • 水疱、びらん、滲出、湿潤性の皮膚病変
  • 黄色く粘り気のある滲出液
  • 発疹が広がりやすく治りにくい
  • 口渇、身熱、尿が濃く少ない
  • 舌質:紅 舌苔:黄膩
  • 脈:滑数

■ 病因

  • 湿熱邪の侵入
  • 飲食不節(脂っこい物・甘味・酒肴の過食)
  • 長期の湿環境、汗の不潔処理
  • 体内の湿熱化火による肌表への発散

■ 治法

清熱利湿・解毒止痒


■ 代表的な方剤


■ 弁証要点

  • 紅腫、瘙痒、滲出性を伴う皮膚病変
  • 粘性の黄水、湿潤、痂皮
  • 舌苔黄膩・脈滑数
  • 湿熱が皮膚表面に鬱滞した証

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