【概要】
通絡開竅とは、経絡・絡脈の鬱滞を疏通して気血の流れを回復させるとともに、閉塞した竅(感覚・意識の通路)を開いて機能を蘇らせる治法である。
痰濁・瘀血・風邪・熱邪などが絡脈や竅を阻塞すると、しびれ、疼痛、運動障害、意識障害、感覚鈍麻などが生じる。本法はそれらを除去し、通達と覚醒を図る。
【作用】
- 経絡・絡脈の閉塞を疏通し、気血循環を改善する
- 痰濁・瘀血による竅閉を解除する
- 清陽の上達を助け、感覚・意識機能を回復させる
- 神志の混濁を改善し、覚醒を促す
【適応症状】
- 中風後のしびれ・麻痺・運動障害
- 意識障害・失神・ぼんやり感
- めまい・頭重・頭の詰まり感
- 耳鳴・難聴・嗅覚低下などの竅障害
- 慢性的な痛みや感覚鈍麻
【代表的な病機】
【用いられることの多い方剤・治法(参考)】
- 通竅活血湯(瘀血阻竅)
- 安宮牛黄丸(熱閉・痰閉)
- 蘇合香丸(寒閉・痰濁)
- 活血通絡薬+開竅薬の併用
【併用される治法】
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