益気昇清とは

益気昇清(えっきしょうせい)とは、気を補い(益気つつ、清陽の気を上昇させることで、臓腑の機能を高め、下陥した気機を持ち上げる治法を指します。
清陽とは、脾胃によって生み出される軽清で上昇する性質の気であり、これが頭部や上焦へと昇ることで、意識・感覚・臓腑機能の正常な働きが維持されます。
しかし、脾気虚などにより気の上昇力が低下すると、清陽が昇らず、逆に濁陰が停滞・下陥することで、さまざまな症状が現れます。

益気昇清は、脾気を中心に補いながら、清陽の上昇を促進することを目的とする治法であり、特に気虚に伴う下陥・下垂・機能低下に対して重要です。
補気昇陽とも関連が深く、内臓下垂や慢性疲労、めまいなどの改善に用いられます。

主な適応病証
脾気虚
気虚下陥
中気下陥
清陽不昇
気虚による内臓下垂

主な症状
倦怠感、無力感、食欲不振、下痢、めまい、頭重感、脱肛、子宮下垂、胃下垂、声の低弱など。

治法の目的
・気を補い、脾胃の機能を回復する
・清陽の上昇を促進する
・下陥した気機を引き上げる
・臓腑の位置・機能を安定させる

代表的な配穴例
百会気海足三里脾兪中脘関元など。

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