温化痰湿とは

温化痰湿(おんかたんしつ)とは、体内に停滞した寒性の痰湿を温めて変化させ(化痰)、同時に湿を除去する治法を指します。
痰湿は主に脾の運化失常によって生じますが、寒邪の影響や陽気不足が加わると、寒性の痰湿となり、より停滞しやすくなります。
寒は凝滞・収引の性質を持つため、痰湿の流動性が低下し、気機の停滞や閉塞を引き起こします。

温化痰湿は、温めることで痰湿を動かし、分解・排出しやすくすることを目的とする治法です。
単なる祛痰利湿と異なり、寒性の病態に対して温性の作用を加える点が特徴であり、脾陽虚寒湿内盛の状態に適しています。

主な適応病証
寒痰
寒湿内盛
痰湿中阻(寒性)
脾陽虚による痰湿停滞

主な症状
白色で稀薄な痰、咳嗽、胸悶、悪心、食欲不振、身体の重だるさ、冷え、浮腫、舌苔白膩など。

治法の目的
・寒を温めて除去する
・痰湿を化して排出する
・気機の停滞を解消する
・脾の運化機能を回復させる

代表的な配穴例
豊隆中脘陰陵泉足三里脾兪関元など。

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