扶正とは

扶正(ふせい)とは、体内の正気(せいき)を補い強めることで、疾病に対する抵抗力や回復力を高める治法を指します。
正気とは、気・血・津液・精などを基盤とした生命活動の根本的な力であり、外邪の侵入を防ぎ、体内の恒常性を維持する働きを担います。
この正気が虚弱すると、外邪に対する防御力が低下し、病気にかかりやすくなるだけでなく、回復も遅れやすくなります。

扶正は、補気・補血・補陰・補陽などの補益法を総合的に用いて正気を回復・強化することを目的とする治法であり、虚証を中心とした病態に適応されます。
また、単独で用いるだけでなく、祛邪法(発汗・清熱・化痰など)と組み合わせて、扶正祛邪として治療戦略の中核をなすことも多くあります。

主な適応病証
気虚
血虚
陰虚
陽虚
正気虚(慢性虚弱状態)
・病後・術後の体力低下

主な症状
倦怠感、無力感、息切れ、自汗、顔色不良、めまい、冷え、ほてり、慢性的な体調不良、病後の回復遅延など。

治法の目的
・正気を補い、体力・抵抗力を高める
・臓腑機能を回復させる
・疾病からの回復を促進する
・再発予防・体質改善を図る

代表的な配穴例
足三里気海関元脾兪腎兪三陰交など。

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