調経止痛とは

■ 意義

調経止痛とは、月経周期を整え、経血異常や月経痛を改善する治法です。
気血の失調・寒熱・瘀血・痰湿などによって起こる月経不調を調整し、痛みを鎮めます。


■ 適応症(主治)

  • 月経痛(生理痛)
  • 月経不順、周期の早遅、経閉
  • 経血量の多寡、血塊、濁状
  • 下腹部の刺痛・絞痛・冷痛・脹痛
  • 月経前症候群(PMS)

■ 病機背景


■ 常用薬物

  • 香附、延胡索、牡丹皮、赤芍、川芎、当帰、桃仁 … 活血化瘀・止痛
  • 呉茱萸、桂枝、艾葉、乾姜 … 温経散寒
  • 白芍、党参、黄耆、熟地黄 … 補気養血・調経
  • 茯苓、蒼朮、半夏 … 化痰利湿、調脾

■ 配伍例

病証治法
肝気鬱結疏肝理気・止痛
痰湿阻滞活血化瘀・止痛
寒凝胞宮温経散寒・止痛
気血不足補益気血・養血調経

■ 代表処方


■ まとめ

調経止痛とは、月経機能の調整と気血運行の改善により月経痛および周期異常を正常化する治法
原因に応じて、疏肝、活血、温経、補気血、理湿などを組み合わせて応用する。

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