納腎気とは

納腎気(のうじんき)とは、腎の納気作用を回復・強化し、肺から下降してきた気をしっかり受け納めることで、呼吸機能を安定させる治法を指します。
主に腎虚によって「腎不納気」となり、呼吸が浅くなったり、吸気困難を生じる病態に用いられます。


■ 主な適応病機


■ 主な症状の特徴

  • 吸気困難(吸うほうが苦しい)
  • 呼吸が浅い・息切れ
  • 動くと喘ぐ
  • 声が低弱
  • 腰膝酸軟
  • 耳鳴・難聴
  • 冷え・四肢不温(陽虚の場合)
  • 舌:淡・胖・白苔
  • 脈:沈弱・細弱

■ 作用のイメージ

呼吸は「肺が気を主り、腎が気を納める」ことで成立しています。

腎虚になると、「吸い込んだ気を下に留められず、上で浮いてしまう」ため、吸気困難や喘息様症状が起こります。

納腎気は、「腎を補って気を下に引き込み、呼吸を深く安定させる」という治法です。


■ 代表的な方剤

  • 八味地黄丸
  • 金匱腎気丸
  • 参蛤散
  • 都気丸

■ 類似治法との違い


■ まとめ

納腎気とは、「腎虚により気を納められない状態を改善し、肺から下降した気を腎に収めて呼吸を安定させる治法」です。
慢性喘息・呼吸困難・老年性呼吸虚弱の根本治療として重要な概念です。

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