利湿退黄(りしつたいおう)とは、体内に停滞した湿邪を除き、水液代謝を促進することで、黄疸(皮膚・眼球の黄染)を改善する治法を指します。
主に湿熱内蘊による黄疸に用いられます。
主な適応病態
・皮膚や白目の黄染
・尿色濃黄
・口苦・口粘
・食欲不振・悪心
・発熱または微熱
・舌紅・黄膩苔・脈滑数
病機のポイント
湿邪侵襲・飲食不節など
↓
湿熱内蘊(特に肝胆)
↓
胆汁排泄障害
↓
黄疸発生
治法の特徴
利湿退黄は、
・湿を利して体外へ排出する(利湿)
・湿熱を清する
・肝胆の疏泄機能を回復する
ことで黄染を消退させる治法です。
特に陽黄(湿熱型)に適します。
代表的な治法の組み合わせ
・湿熱重盛 → 清熱利湿
・寒湿型陰黄 → 温化寒湿+退黄
・胆腑鬱滞 → 疏肝利胆
・食積併存 → 消食化滞
代表的な方剤例
・茵蔯蒿湯
・茵蔯五苓散
・甘露消毒丹
・大柴胡湯(胆鬱併存例)
補足ポイント
黄疸は湿と密接に関連し、特に湿熱が胆道に鬱滞することで発生します。
利湿退黄は、尿黄・苔黄膩・口苦を目安に用いる代表的な肝胆湿熱治法です。
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