<概念>
心が煩わされて落ち着かず、些細なことでも怒りやすくなる状態を指す。主に肝気鬱結や肝火上炎、心火亢盛、痰熱擾心などにより、
心神の安寧が失われて発生する。
<主な症状>
胸のつかえ、落ち着かない、焦燥感、怒りっぽい、不眠、口苦、顔面紅潮、ため息、胸脇の張り感、目の充血など。
<治法>
清心瀉火・疏肝理気・平肝潜陽・化痰清熱(証に応じて選択)
<対応方剤>
柴胡疏肝散、逍遥散、丹栀逍遥散、加味逍遥散、黄連解毒湯、温胆湯、竜胆瀉肝湯 など
<適応の指標>
情志刺激やストレスで悪化し、胸脇の張痛、怒りやすさ、煩躁、不眠、口苦などがみられ、肝火・心火・痰熱などの内熱傾向がある場合に示唆される。
0 件のコメント:
コメントを投稿