瀉法(しゃほう)とは、体内に存在する過剰な邪気(実)を取り除き、停滞や亢進した状態を鎮めて正常なバランスへ導く治法を指します。
東洋医学では、実証(過剰・停滞・亢進の状態)に対しては瀉すことが原則であり、この瀉法は補法と並ぶ基本的な治療原則の一つです。
実とは、邪気の停滞や機能の過剰亢進を含み、これらを取り除くことで機能の正常化を図ります。
瀉法は、発汗・清熱・瀉下・行気・活血・祛痰などを状況に応じて用い、過剰なものを取り除くことを目的とする治法です。
単なる排除ではなく、気血や臓腑機能のバランスを崩さないように調整しながら行うことが重要であり、虚実の見極めが臨床上の鍵となります。
主な適応病証
・実熱
・気滞
・瘀血
・痰湿
・食滞
・外邪侵襲(実証)
主な症状
発熱、疼痛(拒按)、胸腹部の膨満感、便秘、イライラ、痰の停滞、浮腫、舌苔厚膩など。
治法の目的
・邪気を除去する
・停滞や閉塞を解消する
・過剰な亢進を抑える
・気血および臓腑機能のバランスを回復する
代表的な配穴例
合谷、曲池、太衝、内庭、支溝、豊隆など。
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