停滞とは

停滞(ていたい)とは、体内において気・血・津液などの流れが滞り、正常な運行が障害されている状態を指す病機です。
本来は常に循環しているべきものが「動かなくなる」ことで、さまざまな症状や二次的病変を引き起こします。

停滞は単独で存在することもありますが、多くの場合、気滞血瘀湿滞痰湿など、具体的な形として現れます。
また、停滞が長引くことで、さらに熱化や瘀血化などの進展を起こすことがあります。

停滞の特徴としては、次のような性質があります。

  • 不通性(流れが悪い)
  • 局在性(特定の部位にとどまる)
  • 慢性化傾向(長引きやすい)
  • 二次変化(熱・瘀血などへ進展)


主な発生機序としては、次のようなものがあります。

  • 気機不暢(気滞)
  • 寒邪(収縮による停滞)
  • 湿邪(粘滞による停滞)
  • (推動力の低下)
  • 外傷(局所の流れの阻害)


主な症状としては、停滞するものや部位によって次のように現れます。

  • 気滞:張る感じ、膨満感、移動性の不快感
  • 血瘀:刺痛、固定痛、しこり、暗色
  • 湿滞:重だるさ、むくみ、粘滞感
  • 津液停滞:水腫、痰、分泌物増加


舌脈の特徴としては、停滞の性質に応じて次のように変化します。


治法としては、停滞しているものを動かし、流れを回復させることを目的として、次のような方法が用いられます。


代表的な関連病証としては、次のようなものがあります。


このように停滞は、体内の流れが滞ることで多様な病変を生み出す基本的な病機であり、多くの病証の基盤となります。
そのため治療では、何がどこで滞っているかを見極め、それを動かして流れを回復させることが重要とされます。

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